人間関係を良くしたいなら、他人を変えようとするのではなく自分から変わらないといけない。
そのために、他人を鏡に見立てて自分というものを見つめ直す。
「人こそ人の鏡」とか「人の振り見て我が振り直せ」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
「他人は自分を映す鏡のようなものだから、他人の言動を見て、自分の言動を改めたり見直したりしなさいよ」ということです。
ボクがこの言葉の意味に納得できたのは、30歳を過ぎてからでした。
自分を見つめ直し、言動を振り返り、内面をアップデートしていくことで人間関係は変わってくるはずです。
なぜなら、
意識が変わると行動が変わります。
行動が変わると環境が変わります。
その変化した環境の中で新しい意識が芽生えます。
その新しい意識が新たな行動を促し、また次の環境に繋がっていきます。
人間関係が続く限り、これを繰り返していくとしましょう。
なんだか、だんだんと自分の周りの人間関係が良くなっていきそうな感じがしませんか?
ボクの場合、このことを意識し始めてからまだ日が浅いのですが、
なんとなく、嫌な人や嫌いな人との関わりが減ってきた気がするんですよね。
その人達とは職場で毎日顔を合わせるのですが、「嫌な人だな~」という気持ちが前よりも薄れてきたんですよ。
相手に対する自分の考え方が変わったからなのか。
ボクの雰囲気が変わったから、相手がボクに対する接し方を変えたのか。
理由は分からないですが、少しずつ環境が変わってきているんだなと実感する出来事でした。
多分、多くの人が子供の時に大人から言われたことがあるのではないでしょうか?
「自分がされて嫌なことを人にしてはいけない」と。
結局こういうことだったんだなと、30歳を過ぎてやっと納得できたんですよね。
自分がされて嫌なことを人にしてはいけない
あたりまえのことですよね。
人間関係の基礎です。
暴力を振るわない、悪口を言わない、無視をしない、人の物を取らない。
すごくシンプルです。
子供にでも理解できることです。
だからこそ、子供のしつけ文句として古より使われているのでしょう。
幼い子供同士なら、これぐらいシンプルでも良好な人間関係を築けます。
また、他人に危害を加えていることが分かりやすいので、自覚もしやすいです。
子供の時は、自分の言動が原因で喧嘩になったり、無視されたりと相手から何かしらのアクションがあったはずです。
大人になってもこのような相手がいる場合、とてもありがたいことだと受け止めるべきだと思います。
自分を見つめ直すきっかけを与えてくれる重要な人なのですから。
大人ほど、加害者であることを自覚できない
大人になるにつれて人間関係はどんどん複雑になってきます。
友人、同僚、先輩後輩、上司部下、新しい家族。
いろんな上下関係、横の関係ができてきます。
そうなってくると、本人に自覚がなくても、知らず知らずのうちに、自分の言動が人を気付つけているということもでてきます。
直接そのことを教えてくれる人がいればいいのですが、世の中そんなに甘くはありません。
いたとしても、家族や親友などのごくわずかな人でしょう。
大人になるにつれて、自分を叱ってくれたり、指摘してくれたり、正してくれる人は減ってきます。
また、歳を重ねるにつれて、自分の今までの生き方が当たり前になってきます。
そうなってくると、自ら自分を見つめ直すことが難しくなってきます。
だからこそ、他人を鏡に見立てて自分というものを見つめ直すのです。
他人がしていることは自分もしている
ボクは基本的にそう思うようにしています。
中には、
「いや、さすがにこんなことはしていない!」
「してたらやべぇ!」
と思えることもありますが、
「そういうことをしてしまう可能性が自分にもある」
「だから気を付けよう」
と思うようにしています。
ボクが勤めている会社にもいろんな人がいるんですよ。
・挨拶を絶対に返さないマン
・こっちを向いて喋らないマン
・態度が冷たいマン
・自分のことは棚に上げて指摘してくるマン
ボクはこの人達を見て思いましたよ。
「挨拶は自分からしよう」
「人の目を見て話そう」
「冷たくあしらわないようにしよう」
「注意する時は、頭ごなしにならないように気を付けよう」
そして、それができていると思っていました。
まぁでも、結婚してから妻からいろいろと言われましたよ。
「おはようとかありがとうをちゃんと言って」
「なんでそんなに機嫌悪いの?」
「なんか冷たい」
「無視すんな!」
「ちゃんと話聞ぃとんか!」
「やめろって言ったことはやめろ」
「アンタもそういうところあるで」
ショックでしたね。
自分は絶対に、その人達と同じことはしていないと思っていたからです。
ボクの場合、妻がこういうことを言ってくれるタイプの人だから気付くことができました。
しかし、もし言ってくれていなかったら、
今でも無意識に他人にこのような思いをさせてしまっているところでした。
もしかしたら、今までも、会社の人達とかにさせてしまっていたのかもしれません。
はたして、そんな人間が良い人間関係を築いていけるのでしょうか。
こういう出来事があったので、
「他人がしていることは自分もしている」と日常的に意識するようになりました。
大変でもやめてはいけない。見えないところで、なにかが変わっているはず
「他人は自分の映し鏡である」
「他人の中に自分を見る」
「他人に当てはまることは自分にも当てはまる」
そう思ってはいても、
時には、
「ふざけんなよ!」
「悪いのはお前だろ!」
「お前もそうだろ!」
みたいな感じで、他人の理不尽さに怒りを覚えることもあります。
もちろん言葉にはしませんがね(笑)。
しかし、「相手がこうだから自分もこれでいいや」と諦めてしまってはダメだと思っています。
そうしてしまうと、今の人間関係や環境は何も変わらないし、むしろ悪くなると思います。
たとえ、すぐに目に見える変化が表れなかったとしても、見えないところで、何かが少しずつ変わっていっているはずです。
言動が変わると印象が変わりますよね。
そうすると、周りからの見られ方も変わります。
変わる努力をしていなければ、出会うことのなかった人達に出会えたり、
関わりのなかった人達と関わり合えたり、
その新しい縁がきっかけで環境が変わったりと、
何かが変わってくるはずです。
見えていないところでゆっくりと。
多分、悪くはならない。
理想の環境に少しずつ近づいている。
素敵な人間関係を築くことができる。
そう信じて日々精進していきたいですね!