【交替勤務とは】デメリットばかり?メリットもあるんだって!

【交替勤務とは】デメリットばかり?メリットもあるんだって!

ボクは、過去に4年間ほど二交替勤務で働いていました。

現在は、三交替勤務の部署がある会社で日勤勤務をしています。

交替勤務は大変ですが、悪いところばかりではありません。

ここでは、ボクの経験から、交替勤務のメリットとデメリット。

向いている人と向いていない人の紹介をしたいと思います。

交替勤務で働くことを視野に入れることで、就職活動における会社選びの選択肢がグッと広がります。

交替勤務のメリット

給料が高い

交替勤務では多くの手当が付きます。

まずは、法律で定められている深夜手当と休日出勤手当です。

  • 深夜手当(22時から翌5時は通常賃金に25%上乗せされる)
  • 休日出勤手当(法定休日に出勤した場合35%上乗せされる)

※法定休日とは、「1週に1日以上の休日」または「4週に4日以上の休日」のことです。

また、会社によっては以下のような手当が付く場合もあります。

  • 交替勤務手当
  • 年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの出勤による臨時手当

※これらは法律上の義務ではないため、金額は会社によって異なります。

平日が休みである

どこに行っても平日は人が少ないです。

飲食店や娯楽施設、観光地など、休日は人で溢れている場所をのんびりと訪れることができます。

また、病院や役所、銀行へ行けるのも大きなメリットです。

人混みが嫌で出かけるのを控えていた人は、活動的になるかもしれません。

残業が少ない

所定の勤務時間を終えると、次のシフトの班と交代するため、残業は少ないです。

残業があったとしても、それほど長時間にはならないでしょう。

しかし、これは人手が十分に足りている場合です。

人手が不足している職場であれば、その穴を埋めるために、連続勤務となることがあります。

夜勤から日勤、日勤から夜勤と、連続で勤務をしなければならない可能性が少なからずあります。

これを避けるために、

  • 人手は十分に足りているのか?
  • 平均の残業時間はどれぐらいなのか?
  • 連続勤務となる可能性はあるのか?

これらを入社前にしっかりと確認することが大切です。

通勤ラッシュを避けられる

交替勤務のシフトは、世間の一般的な出勤時間、退勤時間とはズレている場合が多いです。

車通勤の人は渋滞を、電車通勤の人は満員電車を避けて通勤することができます。

交替勤務のデメリット

生活リズムが不規則になる

出勤時間が朝、昼、夜と一定の周期で変わってくるため、生活リズムが不規則になります。

夜勤に慣れてきた頃に、次は朝勤務になるなど、勤務時間の変化に体を慣らすのが大変です。

年間休日が少ない

交替勤務では、世間の一般的なカレンダーではなく、社内カレンダーによって出勤日が決まっています。

年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの大型連休とは関係なくシフトが回っています。

そのため、年間休日は少ないです。

まとまった休みを取ろうと思ったら、有給休暇を使う必要があります。

家族や友人と休みを合わせにくい

交替勤務では、土日祝日は関係ありません。

そのため、家族や友人と休みを合わせにくくなります。

土日祝日に行事があってもシフトの休日が重なっていない場合は、有給休暇を使う必要があります。

中には、急な用事で休まないといけなくなる日もあるので、有給休暇の取りやすさも重要です。

  • その会社の有給休暇取得率を、入社前に確認しておきましょう。

家族の理解が必要となる

夜勤の場合は昼間に眠る必要があります。

そのため、家族には静かに過ごしてもらう必要があり、気を遣わせてしまいます。

生活リズムも不規則になるため、家族の理解が必要となります。

交替勤務に向いている人

夜型傾向の人

  • 日頃から夜更かしをする
  • 夜の方が集中力が上がったり活動的になる

このような人は、夜勤も苦になりにくいと思います。

逆に、朝型で「夜は絶対に眠らないといけない」という人にとっては、夜勤は苦痛になるでしょう。

体力がある人

  • 普段から体調を崩しにくい
  • 普段から疲れにくい

このような人は、交替勤務による生活リズムの変化にも耐えられると思います。

逆に、

  • 疲れやすい
  • よく風邪を引く
  • 熱を出しやすい
  • 環境が変わると調子が悪くなる

このような人は、交替勤務はやめておいた方がいいかもしれません。

昼間に眠れる人

交替勤務をする上で、これが一番重要だとボクは思っています。

なぜかというと、睡眠不足が様々な不調を引き起こす原因になるからです。

昼間にぐっすりと眠ることができれば、それだけ夜勤が楽になります。

そのためには、明るさ対策と音対策が必要になります。

明るさ対策としては、

  • アイマスク
  • 遮光カーテン

音対策としては、

  • 耳栓
  • 遮音カーテン

などを用いるといいでしょう。

昼間は外が明るいです。

また、世の中が動いているため、いろんな音が外から聞こえてきます。

このような、眠るのに適していない環境で眠るためには、しっかりと対策をすることが大切です。

昼間に眠れない人は、体調を崩すリスクが高まるので、交替勤務はやめておいた方がいいでしょう。

入社前に確認するべき事

給料の金額も重要ですが、それ以前に、無理なく働けるかどうかの確認が大切です。

以下は、「これだけは最低限、入社前(面接時)に確認しておきたいこと」のまとめです。

  • 人手は十分に足りているのか?(足りていない場合、残業や連続勤務が増える)
  • 平均の残業時間はどれぐらいなのか?
  • 連続勤務となる可能性はあるのか?
  • 有給休暇の取得率
  • 交替勤務手当はあるのか?
  • 年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの出勤による臨時手当はあるのか?

他には、

  • 実際のシフト表を見せてもらうことをお勧めします。

一概に交替勤務と言っても、いろんなシフトパターンがあります。

例えば、

4組3交替、3組3交替、

3組2交替、2組2交替、

など、会社によって様々です。

シフトパターンを事前に把握しておくことで、入社後のギャップを感じにくくなります。

交替勤務のシフトパターン

二交替勤務と三交替勤務。どちらが良い悪いというわけではありません。

自分のライフスタイルに合った方を選ぶことが大切です。

二交替勤務

勤務時間が、日勤シフトの12時間と夜勤シフトの12時間で分かれています。

この二つのシフトを一定の周期で繰り返します。

ボクが以前勤めていた会社は、3組2交替の4勤2休でシフトを回していました。

三交替勤務と比べて、

  • 一回の勤務時間が長い
  • シフトパターンが二つなので、生活リズムが乱れにくい
  • まとまった休みが取れる

などの違いがあります。

三交替勤務

勤務時間が、日勤シフトの8時間、準夜勤シフトの8時間、夜勤シフトの8時間で分かれています。

この三つのシフトを一定の周期で繰り返します。

ボクが現在勤めている会社は4組3交替です。

二交替勤務と比べて、

  • 一回の勤務時間が短い
  • シフトパターンが三つあるため、生活リズムの変化が複雑
  • 準夜勤では深夜退社、夜勤では深夜出勤になるため、睡眠に気を遣う必要がある

などの違いがあります。

交替勤務はデメリットばかりではない

ネット上では、「交替勤務はきつい」「やめとけ」「体を壊す」などどいった、マイナスなキーワードが溢れています。

確かに、交替勤務はきついです。体調を崩すリスクも高まります。

しかし、だからといって、就職活動の選択肢から完全に除外するのはもったいないと思います。

健康管理をしっかりと行うことで、体調を崩すリスクは下がります(これは、日勤勤務でも言えることですが)。

また、「給料が高い」「平日の昼間が休日である」ということのメリットは、実際に働いてみると、すごく実感すると思います。

他にも、土日に休めないと思われがちですが、1か月の内の何回かは、シフトの休日と土日が重なります。

その時に、家族や友人との予定を入れられるので、ボクはそんなに困ったことがありません。

ボクが働いている部署では、定年まで三交替勤務で働いていた方々が、再雇用でピンピンしています。

ボクの祖父も、三交替勤務で長い間働いていましたが、大きな病気もなく、84歳で寿命で亡くなりました。

交替勤務は、自分の健康状態と向き合いながら働くことが大切です。

入社後に体や精神に変調をきたしたら、無理をせず、辞めることも検討しましょう。

体を壊してしまったら元も子もありません。

交替勤務をしようか悩んでいる人は、一度、検討してみてはいかがでしょうか。

就職活動における会社選びの選択肢が広がりますよ。